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CDを聴きながら

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銀座の街はクリスマス気分でした。

仕事柄ですかね、わりと頻繁にCDをもらったりするんです。教えている学生の演奏もありますが、多くは自分が関わった録音セッション、あるいは出演したコンサートのライヴ録音です。

昨日またメール便でCDが届いたので、「何だろう」と開けてみたら、今年1月にちぇろやすの集めたメンバーでやったチェロアンサンブルの記念CDでした。 パッケージを開けた瞬間にコンサート当日の気持ちがよみがえりました、というのは僕には忘れられない日だったのです。

ゲネプロの直前に日フィルの友人から電話が来ました。それは仲間の音楽プロデューサーのヤマギシさんがたった今亡くなったという連絡だったのです。

彼はアメリカ留学から帰ってきたばかりの僕の演奏をどこかで聴いて気に入ってくれて様々な機会をつくってくれた人でした。 こう書くと、なんだかかっこいい人みたいですが実際には、自分のやりたいことと現実のギャップにあえぎ、人づきあいも不器用で思ったことを全部言って無用の摩擦を起こす男でした。

僕にもコンサート直後の気持ちが高ぶっている時に、しょうもないダメ出しをしてきて、こちらも気分悪くなったりしました。特に音程のことについては、自身が元天才ヴァイオリニストだったこともあって口酸っぱく「三宅は音楽は素晴らしいんだから、より一段階上に行けるように音程を磨け」と言っていました。これはシュタルケル先生にも言われていたことで自分でも気をつけているのですが、何故かヤマギシさんに言われると腹が立って仕方がありませんでした。
彼から電話が来ると、嬉しいというよりなんだかめんどくさい気分になることもしばしばでした。

そんな彼との関係だったのに一週間ほど前に電話で話したのを最後に突然の訃報に接してみると、とてつもない喪失感でした。この歳になってキチンと自分に物を言ってくれる人はなんと大事だったのか!

電話の直後にチェロアンサンブルのゲネプロが始まりました。三枝成章さんのオペラ「忠臣蔵」の中で、討ち入り前夜に義士の妻が「この世ではもう会えない〜」と歌う美しいアリアがあります。ソプラノの釜洞さんの素晴らしい声でこの曲をリハーサルしていたら涙がポロポロこぼれて柄にもなく泣きながら弾いたのでした。

一昨日、みなとみらいでブラームスを弾いたコンサートも印象深いものでした。ピアニストの荒井真理さんのお弟子さんが30代の若さで急に亡くなってしまったそうで、追悼の意味でアンコールを弾きました。

本当に生かされている一日を大事にしよう、ひとつひとつのコンサートを大切に弾こうと思わされました。

クルマでチェロアンサンブルのCDを聴きながら、胸が熱くなりまた涙がこぼれてしまいました。ちょうどその時、僕の高音域の難しいソロの部分にさしかかり、確かにヤマギシの言うとおり、さらに改善の余地がないわけではありませんでした。 涙の一部分はきっとその悔し涙です…

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コメント

ブラームスを聴きながらbell

温まったのはどこでしょう。
こころと腰かな♪
マチガッテ♪貼れないたいぷを買ってしまいました。
サラには〜あけてしまいました!。どうしよう。

どんな気分にも、音楽は寄り添ってくれるとしったときのうれしさ♪といったら。
ブログがきっかけで、三宅さんの響きにであえたうれしさ♪といったら‥。

こんばんは 三宅さん

一昨日のみなとみらいのコンサートでは、素晴らしいブラームスのソナタとアンコールのサンサーンスの

白鳥有難うございましたnotes 

私も色んな事を思いながら、三宅さんと荒井さんの演奏を聞いておりました。

お弟子さんのお話には会場にすすり泣きが漏れましたね・・・

本当に悔いのないように、一瞬一瞬を大切にしなくてはと感じました。

人との出会いも音楽との出合いも、「一期一会」ですもの。今夜のブログも心に優しく響きましたshine

いちばん簡単そうに見えることが、
実はいちばん難しいことだったりします。
難しいことは、難しいという顔をしているので
わかりやすいのですが、
いちばん簡単なことは、目に見えないから、難しい。
そうしてそういうものほど大事なものなので、
心の眼をしっかり養っておかなければ、と思います。
音楽にしても美術にしても、
感動を生むものがこの世の中にあるというのは、
心の眼を開かせてくれるため、かな。
有難いことです。
そんなことを思う今日この頃でした。

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